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単発その14 ◆◆

《THE WEDDING @ アランチーノ・ディ・マーレ!》



去年のある日、編集長のあんたんこが日本でまだサラリーマンをしていた頃にお世話になった大先輩からメールが届きました。『来年2月、娘がハワイで結婚式をします。結婚式後に披露宴をしたいんですけど、どっかいいとこありまへんか?手塩にかけて育てたカワユイ娘ゆえ、何卒ヨロピク!』。なんともファンキーなメールではありませんか。メールの中身はファンキーでも、大先輩からの指令につき、これは何とかせねばなりまぬ。そんな訳で、『娘さんに素晴らしいレセプションを!プロジェクト・チーム』 が発足したのでした。

『プロジェクト・チーム』 の隊長はワイキキの超人気イタリアン、アランチーノのオーナーが買って出てくれました。ってこともあり、プロジェクト・チームの名称は、『アランチーノの2号店、アランチーノ・ディ・マーレで娘さんに素晴らしいレセプションを!プロジェクト・チーム』 とあっさり変更になりましてん(って長いっちゅーねん!)。オーナーを引きずり込んで一安心、密かにほくそえむあんたんこでありました。

あんたんこ: とは言っても、アランチーノ・ディ・マーレってまだ出来てないっすよね?
オーナー: うん、でもダイジョーブ。1月中には完成するから2月の予定なら余裕、余裕。
あんたんこ: でも、レセプションは2月9日でっせ。ちょっとでも工事が遅れたらアウトやないですか!
オーナー: うん、でもダイジョーブ。。。だと思うよ。
あんたんこ: (トーン・ダウンやん。。。)
オーナー: 万が一の場合には、本店の方で万全のバックアップ、緊急スクランブル発進体制でスタンバイさせとくから安心しててダイジョーブ!
あんたんこ: おぉー、それなら安心、バッチグーですやん!(バッチグーってどういう意味ですの?若者にはわかりませんが。。。)

と、言いつつ月日は流れ、今年の2月になりましてん。

オーナー: あんたんこくん、2号店の開店はギリギリ間に合いそーだよ。2月8日に全ての工事が終わる予定だから、2月9日はなんとか行けるよ!
あんたんこ: 2月8日完成って、それ、レセプションの前日とちゃいますの?
オーナー: うん、でもダイジョーブ。工事の人もレセプションに間に合わせるように徹夜で働いてくれてるし。娘さんに素晴らしいレセプションをお届けしなくちゃね。
あんたんこ: ハッ、隊長っ!頑張ります!
オーナー: (キミが頑張っても余りイミないんだけどね。。。)

と、言いながら更に月日は流れ、レセプションの前日となりました。明日に迫ったレセプションに備え、新郎・新婦、あんたんこの大先輩・新婦の父が打ち合わせにアランチーノへとやって参りました。ここで、オーナーから予想だにしない爆弾発言が!

オーナー: えーっと、明日のレセプションなんですが、実は消防署の方からファイアーアラーム関係の認可がまだ下りてないんですよね。
新郎・新婦: (ドヒャッ!)
新婦の父: (ギョギョッ!)
あんたんこ: (ヒエェェェー!)
オーナー: うん、でもダイジョーブ。明日の朝までには必ず認可取って見せますから!万が一の場合に備えて、アランチーノ本店でも完全バックアップ体制でスタンバッてますんで。
新婦の父: あぁ、そうですか。でも、あんたんこくんからは、もしかしたら間に合わないかもって聞かされていたし、別に本店で出来ればそれはそれで。。。アランチーノさんでやることに価値がある、って感じなもんで。。。
新郎・新婦: あ、別に僕らは構わないっすよ、本店でも。
あんたんこ: (いい人たちでよかったぁ。。。)

ホントにダイジョーブなのか、アランチーノ・ディ・マーレ!
異様に前振りが長くなってしまいましたが、早速レセプション当日のレポートです。


(カッコ内ピンクの発言は編集部の脚注です。)


  はい、こちらがアランチーノの2号店、『アランチーノ・ディ・マーレ』 でございます。ディ・マーレとはイタリア語で海のそば、って意味らしいです。つまりは、『海のそばのアランチーノ』 って感じですな。場所は、ワイキキ・ビーチ・マリオット・リゾートの1階、OHUA通り側です。

(この写真が出てる、ってことは認可は下りたんやろか?)
     
  ハイ、まさに有言実行、当日の朝に認可が下りましたです。と言うわけで、レセプションの準備を行うスタッフの皆さんです。この日は、アランチーノ・ディ・マーレの初営業日、それも一般営業ナシ!です。このレセプションのためだけに皆さん、黙々と準備を進めていただいてます。
     
  オープン・エアーのテラス席からは、こんな感じでワイキキの海を臨むことができるんですな。ハワイっぽさが盛り上がります。
     
  オープン・キッチンでも着々と準備が進みます。同時にたくさんの方たちの料理を出さなくてはならないレセプションやパーティーでは、温かいモノは温かいうちに、冷たいモノは冷たいうちに、と料理の温度にも気を配らなくてはなりません。段取りとスピードが勝負ですな。とは言え、やっぱりキッチンは戦場のような忙しさ、シェフの指示が飛び交います。
     
  静かに時を待つウェディングケーキ。
     
  新郎・新婦も教会からご到着です。『アランチーノ・ディ・マーレで娘さんに素晴らしいレセプションを!プロジェクト・チーム』 のメンバーも気合がみなぎってきます。
(メンバーって隊長のオーナーと隊員の編集長だけでっしゃろ?)←キミ、何ゆーてんねんな。あれから、メンバー増えてんねんで。副隊長は総支配人のスティーブはん、チーフ隊員に副総支配人のリードはん、お料理担当は料理長のキモはんやで。どや、素晴らしいメンバーやろ?
『いやいや、アランチーノ・ディ・マーレのスタッフ全員がこのプロジェクト・チームのメンバーなんですよ』 (by オーナー)
     
  ケーキ入刀も無事終わり、いよいよ宴たけなわ状態へと。。。
     
  ご出席の方々から祝福を受けながら、和やかにレセプションは進んでいきます。
     
  で、前菜。生ハムの盛り合わせ。くー、うまそーっす。
(って一緒に食ってたんじゃないんですか?)←キミキミ、失礼やな。今回は完全な裏方やで。『アランチーノ・ディ・マーレで娘さんに素晴らしいレセプションを!プロジェクト・チーム』 のメンバーが一緒に食ってたらおかしーやろ!
(あ、そーなん。でも、やっぱ食いたかった?)←ちょっとだけ。。。
     
  こちらも前菜、カポナータ。ピーマンをローズマリーとオリーブオイルで漬け込んだ逸品です。ピーマン嫌いの方にもオススメのフルーティーな仕上がりでございますな。
(ホンマは食ったんやろ!)←だから食ってないって。これは、本店でも人気の定番メニューなのっ!
     
  うーん、やっぱ出ましたか。アランチーノ本店でも大人気の最終兵器、ペンネ・アラビアータ。チョイ辛のトマトソースがたまらんのですわ。
     
  で、こちらがメインの仔牛のステーキ、アランチーノ仕立て。さらにさらに、スーパーゴージャスなロブスターとムール貝のパスタ、リゾット、隠れ人気メニューのゴルゴンゾーラと青りんごのピザ、車えびとマウイ・オニオンのピザ、そしてデザートのティラミスへと怒涛のごとくメニューは続いていくのだった。
     
  昨日の打ち合わせで 『ギョギョッ!』 となってた新婦の父(左)と新郎の父(右)。
『いやぁ、あんたんこくん、お陰で素晴らしいレセプションができたよ、ありがとー!』 (by 新婦の父)
     
  『うーん、ちょっと冷や冷やしたけどね。どーだったでしょーか。楽しんでいただけましたか?』 (by オーナー)

(やっぱり、冷や冷やしてたんやな。。。 by 編集長)
     
  『はい、おかげさまで思った通りのレセプションができました!お料理も美味しかったし、雰囲気もいいし、出席してくれた人たちも喜んでくれたと思いますよ!』

アランチーノ・ディ・マーレで娘さんに素晴らしいレセプションを!プロジェクト・チーム の皆さん全員に感謝してマス!』
<2004年 02月 更新>

【編集長、あんたんこから】
いやぁー、無事に終わってよかったです。ご紹介が遅れましたが、この日の新郎・新婦は斉藤智さんと雅美さんです。これからも、どーぞお幸せに!やっぱ、このよーにですね、花婿さんに花嫁さんの写真が載ったりするとサイトにも花が咲いたようでいいですな。
【オーナーから】
智さん、雅美さん、アランチーノ・ディ・マーレの最初のお客様としてお迎えすることができて光栄です。これからのお二人のお幸せをアランチーノ本店、アランチーノ・ディ・マーレのスタッフ全員お祈りしております。どうぞお幸せに!

 
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