◆◆
単発その1 ◆◆

《アランチーノ NEW MENU 諮問委員会》






team-aloha、ある日の編集会議でのできごと。。。

  なんか、せっかく記事にしたくても、このサイトに該当するコーナーがないと企画がボツになっちゃうこと多いですよね〜。
   
  そうだよねー。編集長は『シリーズ物にならない企画はダメじゃ!』とか言っちゃってるしねー。
   
  でも、どんな雑誌でもウェブでもシリーズにならない単発記事ってあるじゃないですかっ!
   
  ホント、そうだよね。なんでシリーズにこだわるんだか。。。
   
  シリーズじゃなきゃダメ、ってことは何回か続く企画じゃなきゃダメってことっすよねぇ。
   
  そっか、だったら単発記事ばかり集めた『単発企画シリーズ』にしちゃえばいい、ってこと?
   
  いや、それはちょっと。。。編集長もダマされないでしょ、それじゃ。
   
  うん?いいんじゃないの?シリーズなら。。。
   
一 同 (軽くダマされとるし。。。)



そんな訳で、『シリーズにはなんないんだけど、お蔵入りさせるにはもったいないよ』な記事を集めた特別企画、『ザ・単発』を始めることに相成りました。『これで、いろんな記事が書けるね♪』って編集部一同、燃えとリます!(何のこっちゃ?)
ジャンルを問わず、読んで楽しくためになる記事から何の役にもたたないしょーもない記事までイロイロ/モロモロの内容でお届けできるように頑張りますっ!



で、第1回目の単発記事は、ワイキキで行列のできるイタメシ屋として有名な『アランチーノ』の新メニュー諮問委員会です。
ある日、『アランチーノ』のオーナーから編集長のとこに電話がありました。

オーナー: あのさー、今度『アランチーノ』の2号店でさ、『アランチーノ・ディ・マーレ』って店を出すんだけど、そこじゃ新メニュー出そうかと思うんだよね。で、その前に味や盛り付けについてイロイロ意見を聞く会をやりたいんだけどさ。で、あんたんこ君も来てくんない?
編集長: え、いいんすか?行きます、行きます!
オーナー: じゃ、今度の土曜日、昼の営業が終わった後にやるからよろしくね。

と言うわけで、『アランチーノ』の2号店、『アランチーノ・ディ・マーレ』(ARANCINO BY THE SEAという意味なんだそうです)の新メニュー諮問委員会、面白そうなので記事にしちゃいます。

(いつも通り、カッコ内ピンクの発言は編集部の脚注です。)


  『アランチーノ』のオーナーのイナムラです。今日は10品お出ししますが、忌憚のないご意見をお願いします。
(えっ、10品でっか? 食えますやろか、そんなに。。。)
     
  静かに時を待つ諮問委員会の面々。女性のお客様が多いせいか、諮問委員会のメンバーも女性が多いっす。で、メンバーには評価表が配られまして、料理ごとに評価表の質問に答えていく仕組みになってます。
     
  最初に登場しましたのは『エントリーナンバー1番、魚介類のラビオリ』。うーむ、見た目はかなり美味しそうですがメンバーからは『ラビオリがちょっと硬いわね』とか『ソースがもっと多い方がいいわ』とか厳しい意見が飛び交います。
やっぱり、人気店と言われるからにはこういった試練に勝ち残ったメニューしか登場できないわけなんですな。
     
  一品食べ終わると皆さんシャカシャカとペンを走らせます。評価表がコメントで埋まります。表現力不足のあんたんこはついついお向かいのメンバーやらお隣のメンバーやらの評価表を覗き見たくなる衝動にかられたのであったとさ。
     
続いて『エントリーナンバー2番、アヒのプタネスカ』。上にのっかってる三角形の代物がアヒ(まぐろ)です。かなりデカイですがミディアム・レアのアヒがかなり美味しいです。アヒの下にはカペリーニのトマトソース和えが。
ところで、プタネスカとは一体。。。気の弱いあんたんこは聞くことができませんでした。(聞けよっ!)←だって知らないと思われたら恥ずかしいではないかっ!(←ここで書いたら知らないのバレバレやんかっ!ホンマはアホやろ!)
     
そしてまた食べ終わるごとにシャカシャカと。
     
三品め、『エントリーナンバー3番、ローストマヒマヒのクリームチーズソースがけ』。マヒマヒとはハワイ産の白身魚、日本ではシイラというそうです。この辺から魚介類NGのあんたんこはちょっとキツクなってまいりました。

『海系はこれで終わりです』 (-by オーナー)
     
四品め、『エントリーナンバー4番、チキンマルサーラ、フェトチーネ添え』
写真ではわかり辛いですが、真ん中にキノコがポコポコ乗っとりましてこれがかなり激ウマいです。フェトチーネはもちろんホームメイドです。これまた、メンバーから『フェトチーネをもう気持ち柔らかくした方が』とかなり微妙なご意見が。。。
     
『エントリーナンバー5番、ラムチョップのオーブンロースト』。ラムと聞いて匂いがダメ、って言う方も多いでしょうがこれはまったくラム臭くありません。下処理を時間をかけてやってる感じがします。味付けもしっかりしてて美味しかったっす。
(ところで、まだ5品目やけど、10品全部載せるんですかい?)←うん、せっかくだし。。。
     
お次、『エントリーナンバー6番、白身魚のソテー、ドライトマト風味』。ここで使っている白身魚は鯛だそうです。って、さっき海系はこれで終わりって言ったやんか!

『あ、ごめん。これでホントに終わりだから』 (-by オーナー)
     
6品終わって更に黙々と食べつづける諮問委員会メンバーの皆さん。奥にいるオーナーが一番キツそうな顔してはります。
     
『エントリーナンバー7番、仔羊のカチャトーラ、ローストポテト添え』。うーむ、また難解なメニューが。。。カチャトーラ?
カチャトーラとは猟師風、という意味だそうです。ちなみに漁師風はお馴染みのペスカトーレ。(ここぞとばかりに誰でも知ってる知識をひけらかすとは。。。恥ずかしいオッサンやな。。。)

しっかりとした味付けが美味です。かなり良く焼きこんである感じが5番のラムチョップとは一味違います。これもまたラム特有の匂いがありません。
     
『エントリーナンバー8番、鶏もも肉のソテー、ローストポテト添え』。一見フツーに見える鶏もも肉ですが、トマトソースと合わせたところにイタリアンの主張が。。。トマトの酸味と甘味が絶妙ですな。
(コメントに疲れが。。。)←8品めやしな。(←読む方にも疲れが。。。)
     
『エントリーナンバー9番、牛ロースのアルーグラタリアータ』。つ、ついに、出てしまったか、最終兵器、アルーグラタリアータ!
(って何ですの?)←知らん。(←って何ですの?)←最終兵器っぽい響きだったので言ってみたまで。(←やっぱりアホじゃ。。。)
牛肉の炭火焼を薄めに切って出す料理がタリアータやからきっとアルーグラってもんとタリアータの合わせ技やろ。(←コメントが投げやりになっとりますが。。。)

     
怒涛の10品目、『牛フィレ肉のソテー、ポルチーニソース添え』。フィレ肉は素材そのものの味が生きてます。反面、ポルチーニにはしっかり味が付いていてこれまたかなりイケてます。
<2003年 8月 更新>

【オーナーから】
皆さん、今日はお疲れ様でした。皆さんから頂いた貴重なご意見を元にシェフともよく相談し改良を重ねることにします。team-aloha.comの読者の皆さんの前にこのメニューが並ぶ頃には、必ずやご満足いただける逸品をお届けできると思います。アランチーノ同様、2号店の『アランチーノ・ディ・マーレ』もよろしくね。



◆お店の名前 『ARANCINO〜アランチーノ』、『ARANCINO DI MARE〜アランチーノ・ディ・マーレ』
◆お店の住所 ARANCINO(本店): 255 Beach Walk, Honolulu, HI 96815
ARANCINO DI MARE(2号店): ワイキキ・ビーチ・マリオット・ホテル1階(03年11月OPEN予定)
◆お店の電話 ARANCINO(本店): (808) 923-5557
◆お店の行き方 【ワイキキから徒歩−ARANCINO(本店)】
動物園方面からカラカウア通りをナイキタウンに向かってプラネットハリウッドのビルの角を左へ(海側へ)。ABCストアーを越えて左側3軒目。
HOME