日本からハワイへ向けて出発する飛行機は、日本を夜に出発します。機内で短い夜を過ごした後、同じ日の朝、ハワイにご到着となります。

ここで、ザッと日本出発からハワイ到着までのスケジュールをご説明しておきましょう。
飛行機が出発し、水平飛行できる高度まで上昇すると機内サービスが始まります。客室乗務員さんがワゴンを押しながらお飲み物のサービスをしてくれます。ソフトドリンク、アルコール飲料などメニューにあるものはすべて無料です。お飲み物のサービスが終わると機内食(ディナー)がサービスされます。機内食も2種類程度の中から選べることがほとんどなので、事前にシートポケットの中のメニューを確認しておくと良いでしょう。その後、映画の上映、免税品の機内販売などが行われ、到着間近になると朝食がサービスされます。

機内の温度は、常に24℃〜25℃程度に保たれていますが薄着で搭乗すると肌寒く感じることもあります。脱ぎ着の楽な薄手のカーディガンなどがあると便利です。また、お休みになるときにはブランケット(毛布)が各席にありますので、それを掛けてお休みになるのがよいでしょう。ブランケットが足りないときは、客室乗務員さんにお願いすれば追加のブランケットを貸してもらうこともできます。また、体調が悪くなったりした場合にも客室乗務員さんに相談しましょう。機内には酔い止めや胃薬、頭痛薬などが常備されています。

次に、機内で注意した方が良いこと、してはいけないことなどをまとめて見ましょう。

着席中はシートベルトを着用しましょう 〜シートベルト着用のサインが出ていない時でも急な気流の変化で大きく揺れることもあります。着席中は常にシートベルトを着用しておくように心がけましょう。ブランケットを掛けてお休みになる場合には、ブランケットの上からシートベルトをするようにしましょう。(ブランケットの下にシートベルトをしているとシートベルト着用サインが出たときに客室乗務員さんから起こされてしまうことがあります。)
携帯のスイッチは切りましょう 〜一度機内に入ったら携帯電話のスイッチはオフにしたままにしておきましょう。携帯電話が発する電波が飛行機の通信システムの障害になり、事故につながりかねません。また離着陸時には、ラップトップ型コンピューター、PDA、MD/CDプレーヤーなど全ての電子機器は使用してはいけないことになっています。
乾燥対策をしましょう 〜飛行機の中はとても乾燥しています。肌荒れなどが気になる場合は、乳液やスプレー型の化粧水などがあると便利です。
軽く身体を動かしましょう 〜エコノミークラス症候群が問題になっています。これは狭いところで長時間同じ姿勢のままでいるために血管の中に血栓ができてしまい、引き起こされます。血流を良くするために、機内の中を歩いたり屈伸運動をしたりするなどして同じ姿勢が長時間続かないようにしましょう。
水分はこまめに補給しましょう 〜エコノミークラス症候群防止のためにも血液はサラサラの状態にしておくのが良いようです。水分をこまめに補給し、血液の濃度が上がってしまわないように心がけましょう。
お酒はほどほどにしておきましょう 〜機内ではアルコール飲料も無料でサービスされますが、飲む量はほどほどにしておきましょう。気圧の関係で酔いが回りやすい上に、エコノミークラス症候群対策上も過度の飲酒はよくありません。
なるべく眠っておきましょう 〜時差ボケをなるべく軽くすませるために、機内ではなるべく睡眠をとるようにしましょう。ウチの編集長は、ここぞとばかりに映画を何本も見て、カンテツ状態でハワイへ帰ってきますが、これは時差ボケ対策上も健康上もよくありません。決して長くないハワイ滞在を有意義に過ごすために、ここはグッと我慢して眠っておきましょう。
タバコは我慢しましょう 〜日本とハワイの間のフライトは全便全席禁煙です。機内での喫煙はマナー違反であるばかりでなく、飛行機の運航上も危険です。また、化粧室内で隠れて吸うのも厳禁です。化粧室内には煙探知機がセットされています。これを、タバコの煙で作動させてしまうと、出発空港へ引き返したり、最寄の空港に緊急着陸したりしなくてはならなくなります。
アメリカ合衆国入国書類を確認しておきましょう 〜一般的な観光目的でアメリカ合衆国に入国するためにはパスポート、入国管理カード、税関申告書、帰りの航空券が必要です。出入国管理カード、税関申告書をお持ちでない場合には機内でもらうことができます。また、出入国管理カード、税関申告書は日本語で印刷されている物もありますが、記入するのは英語でなくてはなりません。それらの書類がキチンと間違いなく揃っているか、記入してあるかを念のため確認しておきましょう。記入の仕方で不明な点がある場合には客室乗務員さんに聞けば教えてもらえます。(出入国管理カードは入国する人、1人につき1枚必要です。税関申告書は1家族につき1枚が必要です。)
また、飛行機を降りた直後に空港係官からパスポートの提示を求められる場合がありますので、飛行機を降りる際にはパスポートはすぐ取り出せるようにしておきましょう。
空の旅を楽しみましょう 〜飛行機に乗ると搭乗口付近に新聞や雑誌などが置いてあります(客室乗務員さんが持ってきてくれる場合もあります)。新聞や雑誌は自由にとって読むことができます(とは言っても1人で何種類もとるのはマナー違反です。また読み終わった雑誌は次の方のために所定の場所へ戻しましょう)。また、各席に備え付けのヘッドセット(ヘッドフォン)を利用すれば、機内放送を楽しむこともできます。機内放送はクラッシック、ジャズ、ロック、ポップス、ナツメロなど様々なチャンネルがあります。映画やニュースの上映時にもこのヘッドセットを利用して音声を聞くことができます。(睡眠もお忘れなく。。。)




空港に着いたら、入国審査を受け、飛行機に預けた荷物を受け取り、最後に税関のチェックを受けます。税関のチェックを終えたらいよいよ、出口へ。ハワイの青空がお迎えします。

【入国審査】
飛行機を降りたら、バスまたは徒歩で入国審査へ向かいます(バスに乗るか徒歩になるかは便によって違います)。入国審査場はシーズンや到着の時間によってはかなり混雑し、列をなしている場合がありますが空いてそうなラインを見つけて並びます。この際、空港係官から指示があった場合には、指示された列に並ぶようにしましょう。(ホノルル空港の場合、入国審査ブースに向かって右端のいくつかの列は航空会社スタッフ及びアメリカ市民のためのラインになっています。いくら空いていても右端の方に並んではいけません。)列が進み、いよいよ自分の番が来たら入国審査ブースへと進み、入国審査官にパスポート、記入済みの出入国管理カードと税関申告書、帰りの航空券を手渡します。入国審査を受けている間に審査官が英語で質問をしてきますので、英語で返答しなくてはなりません。とはいえ、入国の目的、滞在日数、滞在する場所など簡単なものですので心配はいりません。どうしても意思の疎通ができないと入国審査官が判断した場合は日本語を話す通訳を呼んでくれます。

無事に入国審査が済むと、パスポート、出入国管理カードの半券、税関申告書にそれぞれスタンプを押し、帰りの航空券とともに返却してくれます。出入国管理カードの半券はホチキスでパスポートにとめてくれますが審査官によってはパスポートに挟んだだけで返す人もいます。この半券はアメリカを出国する時に必要ですので、紛失しないように十分注意しましょう。入国審査が終わった後、1階へ降りて預けた荷物を受け取ります。

【荷物の受け取り】
預けた荷物は、1階の手荷物受取場のターンテーブルからピックアップします。ターンテーブルはフライト便名ごとに分かれていますので、自分の利用したフライト便名が表示されたターンテーブルを探します。自分の荷物がターンテーブル上に出てきたらピックアップOKです。この際、他の人の荷物と間違えないように、充分注意しましょう。また、入国審査に時間がかかった場合などは既に荷物がターンテーブルから下ろされフロアーに並べてある場合もあります。フロアーに並べてある荷物も確認してみましょう。荷物を受け取ったら、スーツケースなどの外観に損傷はないか、などを念のためチェックします。スーツケースが壊れていた場合などは、手荷物受取場で待機している航空会社のスタッフに申し出て手続きをすれば弁償してもらえる場合もあります。また、いくら探しても自分の荷物がない場合にも航空会社のスタッフに申し出てください。

荷物が多い場合には、手荷物受取場にあるカートを利用することもできます。さて、荷物を受け取ったら最後の関門、税関のチェックへと進みます。

【税関審査】
税関審査場では、申告する物がある人は赤いレーンへ、申告する物がない人は緑のレーンへ進みます。自分の順番が来たら係官にパスポートと税関申告書を手渡します。この際、改めて滞在目的、滞在日数、申告する物の有無など、英語による質問を受ける場合があります。肉類、動植物などは特に厳しく持込が制限されています。肉類はカップ麺などのスープに使用されている肉エキスでさえも持込が禁止されています。税関申告書に正しく記入されていれば、没収されるだけで済みますが、記入せずに持ち込もうとした場合には没収された上に高額な罰金、更に刑事罰などに処せられる場合もあります。申告書にはくれぐれも正直に、正しく記入しましょう。また、現金、トラベラーズチェックなどの有価証券類は日本円であろうとUSドルであろうと合計で1万ドル相当までは申告の必要はありません。1万ドル相当を超える場合には正しく申告しましょう。成人は、タバコ200本まで、お酒1クォート(約1リットル)まで無税で持ち込めます。

税関審査が終われば、いよいよ出口へ向かいましょう。

【空港出口】
税関審査終了後、あとは出口を出るだけになりました。ホノルル国際空港の場合、出口が2つに分かれていますので注意しましょう。1つは左側の団体専用出口、もう1つは右側の個人旅客用出口です。パッケージツアーや団体旅行の場合には左側の団体専用出口から出るようにしましょう。団体専用出口を出ると、旅行代理店のブースが並んでいますので自分が参加しているツアー、団体の旅行代理店のブースへ向かいます。個人旅行や空港からホテルまでの送迎がついていない場合は、個人旅客用出口へと向かいましょう。出口を出ると、ワイキキの各ホテルへ向かうシャトルバスやタクシーが並んでいます。




パッケージツアーや団体旅行などの場合、ほとんどは空港からホテルまでの送迎がついていますので心配はありません。朝、到着してホテルのチェックインまで(部屋の用意ができるまで)時間に余裕がある場合は市内観光などをしてからホテルへ向かう場合もあります。個人旅行などで空港からホテルまでの移動手段がない場合はタクシー、またはシャトルバスを利用することになります。

タクシーを利用する場合は、ワイキキのホテルまでの所要時間は30分程度、料金は25ドル程度(チップが別途必要)です。シャトルバスは30分間隔ぐらいで運行されています。乗車時に自分の滞在するホテル名を告げるとホテルの前まで行ってもらえます。ワイキキに着いてから乗ってるお客様の数だけホテルを回ることになりますので、タクシーに比べると時間がかかりますネ。ワイキキまでの所要時間は、タクシーと大差ありませんが、乗るまでの待ち時間とワイキキに入ってからのホテル巡りの時間が余計にかかります。料金は8ドル程度。

空港からホテルへ直接来た場合は、ホテルご到着の時間までにお部屋の用意ができていない場合があります。そのような場合には、ホテルへ荷物を預けて、ワイキキの散策に出るもよし、ショッピングへ行くもよし、ビーチへ行くもよし。時間を有意義に活用しましょう。
<2005年 03月 更新>

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