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単発その3 ◆◆

《オキナワン・フェスティバル!》





ハワイの日系移民の歴史を振り返るとき、沖縄からの移民(OKINAWAN)を抜いて語ることはできません。今からさかのぼること、100余年、1900年にさとうきび畑で働く農場労働者としてOKINAWANはハワイへ渡りました。そして、今ではハワイにおよそ4万5千人のOKINAWANコミュニティがあると言われています。現在ではすっかりローカル化したOKINAWAN、政財界で活躍する要人の中にも沖縄独特の苗字の方が沢山いらっしゃいます。と言うわけで、ちょこっとOKINAWANの歴史のお勉強をしたところで、今回の 『ザ・単発』 は、『第21回 OKINAWAN FESTIVAL』 の模様をリポートします。

この、OKINAWAN FESTIVAL、今年は8月30日、8月31日の両日、カピオラニ公園を中心に行われました。また、9月1日、2日には世界中に散らばるOKINAWANがハワイに集結して『沖縄ウチナンチュー世界会議』も行われたんですよー。

(いつも通り、カッコ内ピンクの発言は編集部の脚注です。)



  OKINAWAN FESTは、カラカウア大通りのパレードから幕を開けます。
パレードを先導するのはホノルル警察の白バイ3台です。貫禄充分でございます。
     
  続いて軍人さんがアメリカ国旗、ハワイ州旗などを掲げて行進します。さすが軍人さん、一糸乱れぬ行進です。
     
  パレードではグランド・マーシャルという名誉的役柄があります。パレード主催者の中で一番エライ人(多分)が、グランド・マーシャルになってパレード隊の先頭を行きます。今年は90歳を越えるハワイOKINAWANの象徴とも言えるおばあちゃまがグランド・マーシャルです。
     
  パレードには、要人も沢山参加します。こちらは、ハワイ州選出の国会議員、エド・ケース議員と奥様。うーむ、さすが議員さん、カメラを向けるとすかさず笑顔で手を振ってくれはります。
     
続いての登場はホノルル市のジェレミー・ハリス市長です。市長さんもやっぱりカメラを向けるとカメラ目線で手を振ってくれます。
(政治家さんはこういうのに慣れとんねんな。。。)
     
そして、いよいよパレードの主役、OKINAWANの方々のパレードです。沖縄の町名、村名などを染め抜いたのぼりを立てての大行進です。延々と続くのぼりのパレードにOKINAWANの誇りとネットワーク・パワーを、世界中からこの日のために集まったOKINAWANの方々に結束力の固さを、感じずにはいられません。
     
ハワイの高校生のマーチング・バンドもパレードに華を添えます。こちらはワイパフ高校のマーチング・バンド・チームです。これまた、暑い中、一糸乱れぬ行進で日ごろの練習の厳しさに思いを馳せる次第です。
     
パレードにはこんな可愛いオコチャマも参加しています。
(沖縄っぽいですなぁ)←だってこれ、OKINAWAN FESTIVALやんか(その1)。
     
1995年のミス・ハワイもパレードに参加してはりました。
(何で1995年の、なんでっか?)
知らん。
     
パレードが終了すると舞台はカピオラニ公園へと移ります。公園内のワイキキ・シェル(野外公演の舞台みたいなもんね)では休みなくパフォーマンスが繰り広げられます。
     
公園内にはいたるところに出店が出てまして、こんな沖縄ソバや、
     
こんな、ちゃんぷるー・プレート・ランチも販売されてます。その他に、沖縄ソバで作った焼きソバやアンダギなんかも大人気のアイテム。出店の前にはなが〜い行列ができとりましたです。食べ物以外にも沖縄の特産品や民芸品なんかも販売されてます。

で、肝心のお味の方ですが。。。
【沖縄ソバ】 往往にしてこういう出店の食事はイマイチ、という定説を覆してかなり美味かったっす。ソーキと言うのでしょうか、このトロトロになった豚のアバラ肉がサイコーっす。
【ちゃんぷるー・プレート】 ちゃんぷるーにはキャベツ、ニンジン、厚揚げ、スパムなどが入ってます。あっさりした味付けでイケテます。巨大なお肉も柔らかくて、ボリュームもあって大合格。
     
フェスティバル会場ではお金でモノを買うことはできません。ブースでこのスクリップ(金券みたいなもんね)を購入します。で、会場内ではこのスクリップがお金の代わりになります。
     
会場内でたたずむ『ミス沖縄』を発見しました。瑞慶覧(ずけらん)涼子さんとおっしゃるそうです。
(やっぱ、沖縄っぽいお名前やね)←だってこれ、OKINAWAN FESTIVALやんか(その2)。
     
<2003年 9月 更新>

【編集長、あんたんこから】
本文でも書きましたが、ハワイでのOKINAWANの歴史と絆の深さに一種の感動を覚えました。これだけ大規模にイベントやって、これだけの人出があるんだからすごいです。でもこういうイベントを成功させるためには、裏で一所懸命に汗を流す沢山のボランティアがいることも忘れてはなりません。これもまたOKINAWANの絆のすごさなんだと思います。
【編集部Mから】
ちゃっかり『ミス沖縄』の写真まで撮ってきて、楽しい取材ばかりでいいっすね。恨んでやる。。。

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